「避難所に行ったけど、床が硬くて全然眠れなかった」——被災者へのアンケートで繰り返し出てくる声のひとつです。
地震・水害・台風……いざというとき、避難所での生活は数日どころか数週間に及ぶこともあります。そのとき、体を休める「床」の問題は、思っている以上に深刻です。
この記事では、防災用エアーマットを選ぶ際のポイントを「厚さ」「重さ」「収納サイズ」の3つの観点から整理し、どんな人にどんなマットが向いているかをわかりやすく解説します。
なぜ避難所での「床」がこんなに問題になるのか
避難所として使われる体育館や公民館の床は、ほとんどの場合フローリングやコンクリートです。硬い床の上に薄い毛布1枚で眠ることを想像してみてください。
硬い床での就寝が続くと、次のような問題が起きます。
- 腰痛・肩こりの悪化(もともと腰が弱い人は特に深刻)
- 血行不良による体の痛み
- 睡眠の質の低下→免疫力の低下→体調不良
- 冬場は床からの冷えが体にダメージを与える
阪神・淡路大震災や東日本大震災の記録でも、避難所での健康悪化の要因のひとつとして「睡眠環境の悪さ」が報告されています。エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)も、狭い場所で動けない状態が続くことで起きるリスクが高まります。
「硬い床で何日も眠ると、体だけじゃなく心もすり減っていくの。疲れた体を包んであげるね。わたしがいれば、眠れると思うから。」
防災用エアーマットを選ぶ3つのポイント
① 厚さ——「クッション性」と「床の冷え遮断」に直結する
エアーマットの「厚さ」は、寝心地に最も大きく影響する要素です。
一般的な防災用エアーマットの厚さは、3cm〜5cm程度の範囲が多く見られます。それぞれの特徴は次のとおりです。
- 3cm未満:超軽量・コンパクトだが、硬い床のクッション性はほぼ期待できない。緊急時の「ないよりマシ」レベル。
- 3〜5cm:軽量性とクッション性のバランス型。防災用途向き。
- 7〜10cm:キャンプなどアウトドア用におすすめ。寝心地は大変良いが高価であり、収納サイズはかなり大きくなる。
ポイント:「薄いほど良い」と考えがちですが、防災用途では「体を守るための厚さ」が重要です。特に高齢者や腰に持病がある方は、できる限り厚めのものを選ぶことをおすすめします。また、冬場の避難を想定するなら、床からの冷気を遮断する意味でも5cm前後の厚さが安心です。
「避難所の床くらいなんとかなりますよ〜。毛布1枚あれば十分でしょう!」
「なんともならんぞ!コンクリートの上に毛布1枚で、腰がやられた被災者が何人おるか知っとるか?毛布はあくまで保温用。床の硬さを何とかするのはマットの役割やで。」
② 重さ——「避難時に持ち運べるか」が判断基準
防災用のエアーマットは、緊急時に持ち出すことが前提です。そのため、「重くて持っていけなかった」では意味がありません。
一般的な防災用エアーマットの重量帯は次のとおりです。
- 500g以下:非常に軽量。防災リュックに入れても荷物になりにくい。
- 500g〜1kg:標準的な重量。厚さとのバランスが取れている製品が多い。
- 1kg以上:持ち運びには重い。寝心地は快適だが避難時には不向き。避難所の備え付けの備蓄として。
ポイント:防災リュックと一緒に持ち出す場合、マット単体の重さだけでなく、リュック全体の重量も考慮する必要があります。防災リュック自体がすでに5〜7kgになることを考えると、マットはできるだけ1kg以内に抑えるのが現実的です。
ただし、自家用車での避難を想定しているなら重さよりも「厚さ・寝心地」を優先しても問題ありません。避難スタイルに合わせて選ぶのがコツです。
③ 収納サイズ——「防災リュックに入るか」を必ず確認する
エアーマットは空気を抜けばコンパクトになりますが、製品によって収納時のサイズは大きく異なります。
- ペットボトル(500ml)程度:最もコンパクト。リュックを占領しないので他の防災グッズもたくさん入れられる。
- 500ml×2本分程度:バランス型。リュック内に問題なく収納できる。
- それ以上:リュックには入らない可能性。リュック外付けタイプは、アウトドアでは問題がないが、危険が襲いかかる可能性のある避難時にはおすすめできない。
ポイント:「収納サイズ」は購入前に必ずチェックしてください。特に防災リュックがすでに決まっている方は、リュックの空きスペースと照らし合わせて選ぶことが重要です。
「コンパクトに畳めるのも大事ね。いざというとき、大きすぎてリュックに入らなかったら悲しいでしょ?ちゃんと収納サイズも確認してから選んでね。」
防災用エアーマットの「タイプ」による違い
エアーマットには大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれの特徴を理解した上で選びましょう。
1. 手動インフレータブル型(口で膨らませる)
- バルブを開けて口で空気を吹き込む、または付属ポンプを使うタイプ
- シンプルな構造で軽量・安価
- 緊急時に息を吹き込む体力が必要。高齢者や子どもには難しい場合も
2. 自動インフレータブル型(バルブを開けると自動で膨らむ)
- バルブを開けるだけで内部のウレタンフォームが空気を吸い込んで膨らむ
- 手間がなく、使いやすい。操作が簡単なので高齢者にも◎
- 完全に膨らむまで数分〜数十分かかるものも
- 同じ厚さでも自動インフレータブル型は重く・かさばりやすい傾向がある
3. ポンプ内蔵型(踏んで膨らませる)
- マット自体を足で踏むことで内蔵ポンプが空気を送り込む
- 体力に関係なく膨らませやすい
- ポンプ機構があるため、サイズが大きくやや重量がある
防災用途でのおすすめは安価で軽量な「手動インフレータブル型」です。自動インフレータブル型は便利ですが高価で重い。こちらは災害用というよりキャンプなどアウトドア用で使われることが多いです。
こんな人には、こんなエアーマットを選ぼう
Q. 防災リュックと一緒に持ち出す用途で選ぶなら?
→ 収納サイズ小・重量500kg以下を最優先に選ぶ。厚さは5cm前後が現実的なバランス。
Q. 小さな子どもがいる家庭は?
→ 軽量・コンパクトを選びつつ、子ども用と大人用を分けて考えるのが理想。子どもは体が軽いので薄めのマットでも問題ないケースが多いですが、冬場の冷え対策として断熱性も確認しておきましょう。
Q. 車中泊避難を想定しているなら?
→ 厚さ・寝心地優先でOK。車のトランクに収納するため、リュックに入るサイズにこだわる必要はありません。車のシートに合わせたサイズ・形状のものを選ぶと快適です。
「家族の状況によって最適なマットは違うんやに。災害時の睡眠を楽観視してたらあかんやろ。体を壊してからでは遅いでな!」
防災用エアーマットを選ぶときに見落としがちなチェックポイント
✅ 耐荷重は十分か
製品によって耐荷重が異なります。体重が重い方は余裕を持った耐荷重のものを選びましょう。目安として、自分の体重の2倍以上の耐荷重があれば安心です。
✅ 防水性・撥水性があるか
避難所では飲み物をこぼしたり、湿気が多かったりすることがあります。表面が撥水加工されていると衛生面でも安心です。
防災セットに入っているエアーマットで十分か?
アットレスキューの防災セットに入っているエアーゴロン(エアーマット)は軽量でありながら厚さ5cm、耐荷重500kgを耐えれるハイスペック型ですので、寝転がっても厚みがキープされ体が床にくっつくことはありません。
添い寝が必要な小さな子どもがいるご家庭や体がかなり大きい方には、別途グレードの高いワイドタイプのエアーマットを追加購入することをおすすめします。
「防災セットはあくまでベース。家族の状況に合わせて、エアーマットを追加してあげることが大切よ。腰痛持ちのお父さんにも、小さな赤ちゃんにも、それぞれ合ったものを選んであげてね。」
アットレスキューおすすめの防災用エアーマット
アットレスキューでは、被災時の使いやすさを徹底的に考えた防災用エアーマット「AIRGOLON Fプラス」を取り扱っています。
通常のAIRGOLONに比べ幅がさらにワイドに、本体には不織布が圧着されており快適な寝心地です。また、使用後は空気を抜いてコンパクトに収納できるため、防災リュックとの組み合わせにも適しています。
詳しくは商品ページをご確認ください。
エアーマットはセットで備えると、もっと安心
アットレスキューの人気の防災セットはエアーマットが標準装備。避難生活全体の快適さが格段にアップします。アットレスキューの防災セットは、
- グッズがカテゴリごとにポーチで分けられており、管理がしやすい
- 非常食の賞味期限もポーチを確認するだけでわかる
- 追加アイテムを入れられるスペースがある
- 楽天市場約2億商品デイリー総合ランキング1位を複数回受賞の実績
楽天などネット通販でレビュー高評価、販売実績豊富な防災セットです。
防災セット人気ラインナップ
まとめ:防災用エアーマット選びの3つの結論
最後に、この記事のポイントを整理します。
- ① 厚さは「誰が使うか」で決める。健康な大人で持ち運び重視なら5cm前後でOK。
- ② 重さは「どうやって避難するか」で決める。徒歩避難なら1kg以内。車避難なら寝心地優先でOK。
- ③ 収納サイズは「リュックに入るか」を必ず確認。防災リュックの空きスペースと照らし合わせて選ぶ。
避難所での「眠れない夜」は、体力を奪い、免疫力を下げ、精神的にも追い詰めます。エアーマット1枚が、被災時の「生きのびる力」を大きく左右することを忘れないでください。
アットレスキューでは、防災のプロが選んだエアーマットをはじめ、あらゆる防災グッズを取り揃えています。防災セットと合わせてぜひご検討ください。
「硬い床で眠れない夜に、わたしがいるから大丈夫よ。疲れた体を包んであげるね。でも、わたしをリュックに入れておかないと意味がないから……ちゃんと備えておいてね。」






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